当院は便宜上「整体」という名称を名乗っていますが、施術も考え方も一般的な整体院・治療院とは全く異なります。
だいたい整体と聞くと、ベッドに横になって身体をほぐしてもらったり、受身な施術を想像されるかと思います。
当院の方針は、
「治してもらう」ではなく「自分で治す」です。
何故身体は悪くなるのかの項でも紹介していますが、慢性症状の原因は日常生活の中にこそあるのです。
日常生活を自ら変えていかねば、根本的解決にはなりません。
施術してもらって、その場で良くはなっても、日常生活に原因がある限り、何度でも症状がぶり返すわけです。
結局、自分が変わろう!自分で治そう!という気持ちがなくては、辛い慢性症状を根本的に良くすることはできません。
院長がこのように思うようになったのは、理学療法士として病院に勤めていた経験からでした。
患者さんを診ていると、自ら治ろうと努力する人はすぐ良くなり、治してもらおうと治療に依存する人はいつまで経っても治らない、ということに気が付いたのです。
私が治そうとすればするほど、本人は治療に依存し、自ら頑張ることを辞めてしまう。
そしてその結果、いつまで経っても治らず、ずっと病院に依存していく…、という悪循環に至る。。。
頼って来てくれるのは有難かったですが、根本的に良くなっていかない患者さんを診ている事は、どこか虚しさを感じずにはいられませんでした。
それから私は治そうとする事を辞めました。
そもそも人には人を治す事など出来なかったのです。
患者さんが良くなっていったのは、私の力ではなく、ご本人の自己治癒力の賜物でした。
そして私は、「自らの力で治っていただくためのお手伝いをしよう!」と、考えを改めたのです。
人には人を治せない、といっても、お医者さんは治しているのでは?とお考えかと思います。
しかし、そもそも薬は症状を抑えるためのものであり、治すためのものではないのです。
そして手術も、悪い部分を切って取り除く作業であり、悪い部分が良くなるわけではありません。
医師をもってしても、人を治しているわけではないのです。
これは医師や現代医学を批判しているのではなく、人間の原理原則に関するお話です。
結局身体が治る過程は、本人の自己治癒力でしかあり得ないのです。
理想的な状態とは、自ら身体を治し、自分で良い状態を維持していけること。
そこで病院勤務時代の私は、患者さんがセルフケアをするための方法を指導する事に力を入れていました。
これをきっちり実践し、生活習慣もアドバイス通り改めてくれる方は、本当にどんどん良くなっていきましたし、自分で良い状態を維持できるようになりました。
ただ一つ欠点を挙げると、様々なセルフケアを指導するため、患者さんが全てのエクササイズを覚えるのがなかなか大変で、実践にも手間がかかる、というのが難点でした。
何か良いセルフコンディショニング法はないものか…、ということで開発したのが、足つぼ足底板です。
足は身体の土台であり、しかも足裏のツボや反射区は全身を投影しています。
その方に合ったインソールを作成し、それを使用して歩いてもらえば、歩くだけで全身を調整でき、運動不足も解消できる!と、考えたのです。
これが最強のセルフコンディショニングツール・足つぼ足底板誕生のきっかけでした。
自分が治すということの大切さはご理解いただけたのではないかと思います。
ですが究極を言うと、一番大事な事は予防であると考えています。
「悪くなったら治す」から、「悪くさせない」への転換が必要なのです。
身体が良くなった方にありがちなのは、良くなったと思って安心して、セルフケアを怠ってしまう事なのです…
これではせっかく手にした健康も元の木阿弥、また不調と再会…、なんてことも珍しくないのです。
ずっと健康な状態を維持していただくためにも、当院では月に一回のメンテナンスをお勧めしています。
大きな不調や病気を患ってしまう前に対処していくことが、本当の健康維持への道であり、元気で幸せな人生に繋がると考えています。
メンテナンスでは、インソールのメンテナンスのみならず、不調が発するサインについて、悪くさせないための生活法などもお話しさせていただいています。